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2009-07-17

インサート文一発で複数レコードの連番もうまく作ってくれた

FirebirdのSQLで最近いいと思ったこと。
テーブルAの内容をテーブルBに一括コピーする場合で、新しく別の連番をカウントアップさせて採番したい場合にInsert文一発でできるということ。

例えば顧客マスタと顧客履歴テーブルがあったとして、

顧客マスタ:cust_mast
カラムが
cust_id int
cust_name varchar(20)
cust_rank integer

顧客履歴テーブル:cust_hist
カラムが
cust_hist_no integer (PK)
cust_id integer
cust_name varchar(20)
cust_rank integer

初期データで顧客マスタは1000件ぐらいあって顧客履歴はまだ0件だけど、運用開始時には
初期データが作成されたときの顧客履歴を用意しておきたいという場合。

以下のようなInsert文一発でできて嬉しかった。
INSERT INTO cust_hist (
cust_hist_no,
cust_id,
cust_name,
cust_rank
) SELECT
(SELECT CASE WHEN (MAX(cust_hist_no) IS NULL) THEN 0 ELSE MAX(cust_hist_no) END FROM cust_hist) + 1 ,
cust_mast.cust_id,
cust_mast.cust_name,
cust_mast.cust_rank
FROM cust_mast
ORDER BY cust_mast.cust_id ;

感覚的には複数行を一括で処理するとキー違反になりそうですがなぜか意図したとおりに1行ずつカウントアップした値を cust_hist_no に入れてくれた。
普通に考えると「カーソル使ってループでまわして一行ずつ処理するプロシージャを作らないとなー...メンドクサイ...」などと思ってたらINSERT文一発でできてラッキー!って感じ。


MySqlのオートインクリメントとか MS-Sql の Identity のようなそのものズバリの機能はFirebirdにはない。
(Firebirdではシーケンスというものを作ってgen_id関数で呼び出すことで連番の次の値を作る)
まあ、連番自動生成機能を使ってない(使いたくない)カラムでの話です。
category11. RDB Firebird  time2009-07-17 14:46  authorkagekino 

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